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第126回日本補綴歯科学会学術大会に参加して


2017年6月30日から7月2日に横浜で開催された第126回日本補綴歯科学会学術大会に参加して参りました。岡山大学病院咬合・義歯補綴科の兒玉直紀先生、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野の萩野洋一郎先生、大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座有床義歯補綴学・高齢者歯学科学分野の松田謙一先生のご講演を拝聴して参りました。

3名の先生方は失くしてしまった歯を人工物で補う際に、いわゆる難症例といわれる難しい症例に対応する手技をレクチャーして下さいました。そこで、今回は難症例をそれぞれご紹介いたします。

①低位咬合:歯の噛み合わせの面がすり減りすぎて、嚙み合わせが極端に低くなってしまった状態です。ご年齢や嚙み合わせにもよりますが、歯ぎしりの習癖がある方は低位咬合になりやすいです。補綴物の作製が難しく、また、ご自身の歯や入っている詰め物などが割れたりとれたりしやすいです。

②臼歯部咬合支持喪失:奥歯での嚙み合わせが無くなってしまい、顎が止まらなくなってしまった状態です。補綴物の作製、特に義歯の高さを決定することが難しいです。患者さんのお口と補綴物の高さが合っていないと、当然食べにくく、痛みや顎関節の異常を惹起します。

③全部床義歯:ご自身の歯がすべて喪失してしまい、総入れ歯になってしまった状態です。補綴物の作製、特に義歯の安定を得る事が難しいです。不安定な義歯は、食べにくいだけでなく、会話時や食事中に落下してきたりして、義歯安定剤の使用が必要になってまいります。当院では、できるだけ義歯安定剤を使用せずに快適かつ清潔に使用していただける義歯を提供するように努力しています。

上記のようなお口になってしまうと義歯などの補綴物を作ることも難しく、また、ご本人が快適に使用することも困難になります。歯を喪失したまま適切な処置がされていない場合には、さらに悪くなってしまいます。そうなる前に、早めの治療をお勧めいたします。

上記は一例ですが、患者さんのお口は皆さん一人ひとり特徴が異なり、同じお口は一切ありません。藤井歯科医院では、患者さんのお口の特徴を把握して、様々な症例に適切な治療を行えるよう、日々精進してまいります。

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