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高齢社会における在宅訪問歯科診療について

平成26年11月23日・24日に、第28回日本口腔リハビリテーション学会に参加してまいりました。「安心・安全な在宅訪問歯科診療の環境整備」のテーマについて、学会研修した内容を簡潔にご報告したいと思います。

昨今、日本には高齢社会が到来しております。
1960年には約10人の生産人口に対して1人の要介護者だった割合が、2015年には約2.8人へ、
2055年では約1.5人へと急激な変遷を遂げるようです。ご年齢を重ねられると、体力および筋力の低下や、足腰の持病などの様々な理由により、歯科医院へのご通院が難しくなります。

歯科治療を必要としているにも関わらず、歯科医院への歩行通院困難によりお口を含めた全身の健康を損なっている方が多数おられ、これからさらに増加することが想定されます。

しかし、在宅訪問歯科診療を実施している歯科医院は全国で10%前後しかありません。
医科では日常的に行われている在宅往診が、歯科で普及率が低いのが現実となっております。

それは、
①歯科診療にあたって準備する機材、
②在宅訪問歯科診療の知識と経験を持つ歯科医師、
③移動手段や時間
の3つが十分に用意できないことに起因しています。

藤井歯科医院では、在宅訪問歯科診療に積極的に取り組み、毎週実施しております。
上記の通り、在宅訪問歯科診療には色々なコストが発生し、決して低くはないハードルが存在します。しかし、地域のかかりつけ歯医者さんとして、自分たちのできる範囲まで皆様のお口の健康を維持させていただきたいと考え、継続しております。
患者さんを治療することを通じて社会貢献することを、これからも命題として精進していきたいと感じた学会研修となりました。

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