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第129回 日本補綴歯科学会学術大会にWeb参加して

 令和2年6月26日(金)~28日(日)にWeb開催されました、公益社団法人日本補綴歯科学会第129回学術大会に参加いたしました。
本来ならば福岡国際会議場にて開催される予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延を受け、Zoomというアプリを用いたWeb開催になりました。各シンポジウムも現地に行くことなく、無事に聴講することができました。

 私の知る限り歯科系の大規模な学会では初の試みであろうと思われます。大会を主催された先生方のご尽力に頭の下がる思いと同時に、歯科補綴学の研鑽機会を奪われなかったことに感謝の意に堪えません。
メインシンポジウムは「食力の向上による健康寿命の延伸:補綴歯科の意義」でした。乳幼児期の食育から成人、高齢者という各世代を通じての口腔機能の育成・維持・回復についての「食力」すなわち食べて栄養とする力を高める方法を6名の著名な先生方にディスカッション形式でご教授していただきました。

 私が特に印象に残ったのは、徳島大学大学院医歯薬学研究部の市川哲雄教授のご講演でした。「食べる」ことは口や歯で咀嚼すること、ごっくんと飲み込み嚥下すること、胃や腸でしっかり消化と吸収し栄養をとること、といった身体的機能だけでなく、各ライフステージにおいて、食事を用意する力、食形態と栄養を整える力、食事を楽しむ力、ゆっくり丁寧に食べる力など、食を取り巻く環境を含めて包括的、および総合的に捉えるべきである、といった内容でありました。
勿論、医学的、学術的に「噛みしめることができる」ことは大前提としてありますが、例えば前歯や犬歯などの見た目や歯並びが悪く、人前で大きな口を開けて笑えることができない、歯の間に食べたものが挟まって、食事の後にすぐ歯磨きをしないといけない、食事中に装置が外れてしまって、席を立たないと元に直せないといった食事に関するトラブルや悩み事は実に多くあります。その中で、我々歯科医はともすれば、「食べる」ことを考えた時に、口の中のみを考えた狭い視野になりがちです。患者さんその人の生活スタイルや人柄に応じた、それこそ包括的、総合的な診察が大切であると、改めて考えさせられました。

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