セミナー「長期に安定したインプラント治療を実践する」に参加して
1月24日(日)に開催されたセミナー、「長期に安定したインプラント治療を実践する」に参加して参りました。神奈川歯科大学高度先進口腔医学講座大学院教授、児玉利朗先生のご講演を拝聴いたしました。
講演内容は、歯周組織についての非常に専門的な内容でありましたが、
ここでは特に天然歯(生まれ持った自分の歯)とインプラント(人工歯根)の違いについてご紹介したいと思います。天然歯とインプラントの最も大きな違いは、歯根膜の有無です。
歯根膜とは、歯は歯槽骨(顎の骨)に歯根が埋まっていますが、この骨と歯の間のクッションのようなものです。このクッションには非常に多くの優秀な細胞が存在しており、この細胞が天然歯の上手な咀嚼運動を支えています。対して、インプラントではこのクッションが無く、直接歯と骨が結合しています。これにより、天然歯と同様に咀嚼を行うことが可能なのですが、長期にわたって口腔内で機能し続けるためには、歯根膜が無いことにより様々な注意が必要です。
歯根膜の細胞は非常に優秀ですので、歯肉の細菌感染や過度な咬合力(噛み過ぎ)に対して、敏感に免疫および防御機能が働きます。
また、血液供給能力も優れているため、感染した場合(歯肉炎)でも、適切な治療を行えば治癒も早いです。お口の傷が体の傷よりも早く治るのも同じ原理ですね。
対して、インプラントはこの免疫および防御機能が働きにくいので、天然歯に対して周囲の歯肉が腫れやすく、治りにくいのです。また、噛み過ぎが行き過ぎると、インプラントが破壊されるだけでなく、噛みあう相手の歯を痛めてしまう可能性まであります。
これが、インプラント治療を受けられた方が、特に定期的なメンテナンス(歯肉やかみ合わせの状態の確認とクリーニング)が必要とされる理由です。
ご自身のお口の状態を把握して、できるだけ長く健康な状態を維持することは非常に重要ですので、藤井歯科医院では定期的なメンテナンスを推奨しております。
お気軽になんでも、ご相談ください。