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第50回日本歯科麻酔学会総会・学術集会に参加して

令和4年10月27日(木)~29日(土)に開催された第50回日本歯科麻酔学会総会・学術集会に参加しました。
今回は、歯科専門医共通研修に定められた、「当該専門領域の枠を超え、 歯科専門医として修得すべき基本的知識や診療態度の維持・向上に係る学修の機会 (研修会または講習会等)」により参加いたしました。

教育講演5の、昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 准教授ならびに診療科長補佐であられる、鈴木慎太郎先生のご講演をスタッフ皆で拝聴いたしました。
主な内容は、アナフィラキシーを起こした患者さんに対する対応・処置でした。

「アナフィラキシー」とは
「急速に発現し、死に至ることのある重篤なアレルギー反応」または
「アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身的にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」とされています。

アレルギーの発生頻度は食物>薬物>昆虫、金属、ラテックスであり、歯科で使用される、材料や薬も関係します。

実際にアナフィラキシーショックが起こったら
A:Airway(気道)
B:Breathing(呼吸)
C:Circulation(循環)
D:Dysfunction of CNS(意識)
E:Exposure&Environmental control(体温)を確認した後、
AMEDを取り保ちます
A:Adrenalin
M:Monitoring(SpO₂)
E:Electrolytes
D:Don’t Move
つまり、
①気道/呼吸/循環、精神状態、皮膚、体重を評価し
②救急隊の助けを呼びます
③血流が豊富な太ももの筋肉に外側からエピネフリン(アドレナリン)0.01mg/kg(最大量成人0.5mg、小児0.3mg)を筋注します
④患者さんを楽な体位にし下肢を挙上します
⑤必要な場合酸素投与を行い
⑥生理食塩水1~2Lの急速投与を考慮します
⑦頻回必要に応じて胸部圧迫法で心肺蘇生を行い
⑧かつ定期的に血圧、心拍数、心機能、呼吸状態、酸素濃度を評価します

アナフィラキシーに実際に遭遇する頻度は決して高くはありませんが、日頃からの意識や対応を定期的に見直すことが重要であると考えます。

今回は藤井歯科の医療安全管理員会(医療安全ミーティング)の内容をお伝えいたしました。

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