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第68回 近畿北陸地区歯科医学大会に参加して

歯周病の長期管理について

10月8日(土)、9日(日)にグランキューブ大阪、大阪国際会議場で開催された近畿北陸地区歯科医学大会に参加して参りました。その中で、歯周病の長期管理について、拝聴してきました。

スウェーデンのイエテボリ大学から世界的にも著名な、トード・ベルグルンド歯周病科教授が来日され、貴重なご講演を聞くことができました。また、大阪大学から天野敦雄教授、大阪歯科大学から梅田誠教授に来ていただき、併せて大変勉強になりました。内容は歯周病と長期に渡っていかに付き合っていき、改善を望むかに焦点を当てていました。

歯周病になるには、
①遺伝子要因、
②年齢、
③リスク因子
が大きく関与しています。

①の遺伝子要因は、父親母親は選べないため、どうすることもできません。ここに個人差が多くあらわれます。先天的に糖尿病や白血病に罹患されている方などは、特に注意が必要です。②の年齢は、加齢とともに歯周病のリスクが上昇します。これも、人間である以上不可避です。③のリスク因子には、喫煙やストレスといった環境によるものと、歯垢や歯石、ブラッシングの不足による細菌があります。生活習慣といってもいいでしょう。③に関してのみ、自分自身でコントロールできるわけです。①と②をご自身がよく理解して頂いた上で、③の生活習慣を良いものにすること、これが歯周病を長期に渡ってコントロールする方法です。

ここで、歯周病の簡単なチェック項目をお伝えします。それは、「歯を磨いたときに歯茎から血が出るかどうか」です。これは、単純にして非常に効果の高いチェック方法です。なぜなら、ブラッシングの刺激で血が出るということは、歯周病の原因の細菌が爆発的に繁殖している可能性が非常に高いからです。細菌が増えるには栄養が必要ですが、血の中に含まれているヘモグロビンにある鉄分(Fe⁺)がその栄養となります。歯周病の原因の細菌が爆発的に増加するに伴い、歯肉の免疫力は低下させられ、その他の弱い菌まで増殖し始めます。

歯周病は歯を喪失する最も大きい原因の一つであり、心臓病・糖尿病や誤嚥性肺炎といった全身疾患のリスクも高まる病気です。しかし、毎日の適切な自分自身のブラッシングと歯科医院での定期的なメンテナンスで、間違いなくリスクを軽減することのできる病気でもあります。皆様もご自身のお口、ぜひチェックして頂きたく思います。

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